こんにちは。
りんです。
ディズニー作品『美女と野獣』の中でも、
“嫌われる悪役”として語られることの多いガストン。
けれど、ただの悪者というよりも、
物語のテーマを際立たせるために
欠かせないキャラクターでもあります。
今回は、
「ガストンはなぜ嫌われるのか?」
「彼が物語にどんな深みを与えているのか?」
をひもといていきます。
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ガストンはなぜ嫌われるのか?
■ ガストンが嫌われる理由①:自己中心的すぎる価値観
ガストンの最大の特徴は、
”世界の中心が“自分”であること。
ベルの気持ちを無視して求婚を押しつけたり、
村の人々を掌握しようとしたり……。
- 自分の思い通りにならないと攻撃的になる
- 他者を尊重せず、力でねじ伏せようとする
この“自己中心性”が、
観る側に強い違和感と不快感を生み、
嫌われる一因に。
■ ガストンが嫌われる理由②:偏見からくる排他性
「読書好きのベルは変わり者だ」
「野獣は危険だから排除すべきだ」
ガストンは“知らないもの=気味が悪いもの”と判断し、
自分の理解できない対象を排除しようとします。
これは、物語全体が伝える
「外見や噂だけでは本質は分からない」
というメッセージと真逆の姿勢。
その対比が強いため、
ガストンの偏狭さがより目立つ構造になっています。
■ ガストンが嫌われる理由③:強さの使い方を誤っている
彼は力も人気も持つキャラクター。
しかし、その強さを“守るため”ではなく、
「支配するため」に使おうとする点が、物語では大きな問題。
同じ“強さ”でも、野獣はベルを守るために変わろうとし、
ガストンは自己保身や力の誇示のために使う。
この差が、物語を通して際立ちます。
■ ガストンの存在が際立たせる物語のテーマ

実はガストンの“嫌われる要素”こそ、
物語が伝えたいテーマをくっきり浮かび上がらせる重要なポイント。
テーマ①:本当の“美しさ”は内面に宿る
容姿・人気・強さを持つガストンが“美しく見えない”のは、
内面の荒さが表れているから。
ベルが野獣を受け入れていく姿との対比で、
内面の美しさが物語の核心になることが分かります。
テーマ②:愛とは相手を尊重し、選択をゆだねること
ガストンはベルに選択肢を与えません。
野獣はベルが望めば自由に帰れるよう促します。
この対照が、
“真の愛”の形をより明確にしています。
テーマ③:恐れは集団心理で暴走する
ガストンが村人を扇動し、
野獣退治へ向かうシーンは、
偏見や恐れが人々を突き動かし、
暴力に変わる危うさを象徴。
現代的なテーマとしても刺さる描写です。
■ ガストンは“必要な悪役”。だからこそ物語が深くなる

ガストンの行動は時に極端で、
視聴者の反感を買うこともあります。
しかしその“嫌われる要素”こそが、物語をより深くし、
ベルと野獣の関係を輝かせる役割を担っています。
つまりガストンは、「悪役」ではなく
“テーマを際立たせるための鏡”のような存在。
彼がいるからこそ、
- 内面の美しさ
- 尊重し合う愛
- 偏見との向き合い方
がより鮮明に感じられるのです。
まとめ

ガストンが嫌われる理由は、
自己中心的な言動や偏見に満ちた行動にあります。
でもその存在こそが、
「内面の美しさ」や「相手を尊重する愛」という
物語のテーマを際立たせています。
ガストンを見ると、
ベルと野獣の関係がより深く、
作品のメッセージがいっそう
鮮明に感じられるはずです。






