こんにちは。
りんです。
『アラジン』を見返していると、
ふと考えてしまいます。
ジャファーは、
本当に最初から悪役だったのだろうかと。
冷酷で野心的な存在として描かれていますが、
物語を丁寧に追っていくと、
単純な悪では片づけられない違和感が残ります。
彼の言葉や行動の奥には、
満たされなかった思いと、
積み重なった孤独が見え隠れします。
今回は、
悪役ジャファーがなぜ闇落ちしてしまったのかを、
心理や立場、
物語の構造から読み解いていきます。



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悪役ジャファーはなぜ闇に落ちたのか|権力に執着した男の孤独
ジャファーは有能な側近だった
ジャファーは、
アグラバー王国の宰相という重要な立場にいます。
政治を理解し、
状況を冷静に判断できる知性を持ち、
国を動かす現実をよく知る人物です。
つまり彼は、
生まれではなく努力と能力で
今の地位に上り詰めた存在でした。
それにもかかわらず、
王様からの信頼は薄く、
ジャスミンからも警戒され、
心から頼られている様子はほとんど描かれません。
この評価の低さが、
彼の心に少しずつ影を落としていきます。
認められない時間が心を歪めていく
ジャファーが本当に求めていたのは、
権力そのものではなく、
自分の価値を認めてもらうことだったのかもしれません。
どれだけ知恵を尽くしても、
どれだけ国のために動いても、
最終的に尊重されるのは王族という血筋です。
努力では超えられない壁が、
彼の前には常に立ちはだかっていました。
報われない時間が重なるほど、
不満は諦めに変わり、
やがて力への執着へと姿を変えていきます。
権力は安心を得るための手段だった
ジャファーにとって権力とは、
人を支配するためのものというより、
自分を守るための手段だったように感じられます。
- 否定されないこと。
- 見下されないこと。
- 奪われないこと。
そのために彼は魔法やランプ、
そしてジーニーの力を求め続けました。
しかし、力に頼れば頼るほど、
周囲との信頼関係は失われ、
孤独は深まっていきます。
安心を得るはずだった力が、
結果的に彼を追い詰めていったのです。
アラジンとの対比が浮き彫りにするもの
アラジンとジャファーは、
対照的な存在として描かれています。
アラジンは何も持っていませんが、
人を信じ、助けを受け入れます。
一方のジャファーは、
多くを知り、
多くを持ちながらも、
誰にも心を預けません。
この違いが、
物語の行き先を大きく分けました。
信頼を選んだ者と、
力だけを信じた者。
その差が、
結末に静かに表れています。
ジャファーの闇落ちは必然だったのか
ジャファーは最終的に、
自ら闇を選びます。
けれどそれは突発的なものではなく、
長い年月の中で積み重なった孤独と
不満の延長線上にありました。
もし彼が一度でも正当に評価され、
対等な存在として認められていたなら。
もし誰かと心を通わせる機会があったなら。
彼の選択は、
違うものになっていたのかもしれません。
まとめ

ジャファーは、
悪になりたかった人ではなく、
報われなかった人だったように思えます。
努力が認められず、
心を預ける場所を失い、
最後に力へとすがった結果が、
あの結末でした。
だからこそ彼は、
単なる恐ろしい悪役ではなく、
どこか切なさを残す存在として記憶に残ります。
ジャファーの姿は、
力だけでは満たされない心の弱さを、
静かに私たちに問いかけているのかもしれません。
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