こんにちは。
りんです。
ある日、野比家の玄関に、
見覚えのないトランクが置かれていました。
不思議に思ったのび太が中をのぞくと、
そこには扉のようなものが現れます。
思い切ってその扉をくぐった先に
広がっていたのは、
ブリキのおもちゃでできた島
「ブリキン島」でした。
思いがけない形で始まるこの出来事が、
のび太たちを、
これまでにない冒険へと導いていきます。



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あらすじ|ブリキン島とドラえもんの不在

ブリキン島には
「ブリキンホテル」と呼ばれる施設があり、
支配人ロボットのブリキンをはじめとした
ロボットたちが、
のび太とドラえもんを手厚く迎え入れます。
島の科学力は非常に高く、
二人は驚きながらも、
海水浴や食事を楽しみ、
穏やかな時間を過ごします。
しかし、滞在が続く中で、
のび太はひみつ道具に頼る場面が増えていきます。
雪山での出来事をきっかけに道具が暴走し、
のび太は制御できないまま姿を消してしまいます。
のび太を探していたドラえもんも、
突如現れた謎の飛行船に襲われ、
連れ去られてしまいました。
その後、ひみつ道具の暴走から
解放されたのび太は、
不安を抱えながら
ブリキンホテルへ戻りますが、
そこはなぜか無人となっていました。
立ち入りを禁じられていた
地下室で不気味な扉を目にしたのび太は、
強い不安を覚え、
島を後にすることを決意します。
見どころ①|ドラえもんがいない中での選択

本作では、
ドラえもんが長く物語から姿を消します。
そのため、のび太たちは自分たちで考え、
行動する場面が多く描かれます。
失敗や不安を抱えながらも、
仲間と力を合わせて前に進もうとする姿が、
印象に残るポイントのひとつです。
見どころ②|便利さに委ねた世界の行く先

舞台となるチャモチャ星では、
人々が便利さを求めるあまり、
ロボットにすべてを任せてしまった結果、
社会そのものが支配されてしまいます。
便利であること自体が問題なのではなく、
考えることを手放してしまった先に
何が起こるのかを、
静かに描いているように感じられます。
まとめ

『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』は、
大きな答えを示す物語というよりも、
「便利さ」と「自分で考えること」の関係について、
そっと問いかけてくる作品のように感じられます。
ドラえもんがそばにいない時間を経験することで、
のび太は戸惑いながらも、
仲間と向き合い、
自分なりに選び、
行動しようとします。
その姿は、
急な成長というより、
少しずつ気づきを重ねていく過程として描かれており、
観る人の心に静かに残るのではないでしょうか。
子どもの頃とは違った視点で見返してみると、
また別の印象を受けるかもしれない、
そんな余韻を残す一本です。



