こんにちは。
りんです。
「ダンブルドアは“最強の魔法使い”」
そんな印象を持っている方も多いでしょう。
けれど、
『ハリー・ポッター』シリーズを振り返ると、
彼の本当の功績は、
表で剣を振るう英雄ではなく、
影で戦い全てを支え続けた“策士”だったことにあります。
今回は、
ダンブルドア校長が魔法界の勝利に
どれほど大きな役割を果たしていたのかを、
- 表に出なかった功績
- 誰にも評価されない選択
- ハリーへの深い覚悟
という3つの視点から読み解いていきます。



ダンブルドア校長の本当の功績
ダンブルドアの功績①:ヴォルデモートを直接倒さず「世界を守る道」を選んだ
ダンブルドアは、
史上最強クラスの実力を持っていました。
魔法の決闘では、
かつてグリンデルバルドに勝利しています。
にもかかわらず、
ヴォルデモートとの最終決戦では
自ら前線に出ることを選びませんでした。
なぜでしょうか。
それは、「倒すこと」より
「終わらせ方」を重視したからです。
- 単にヴォルデモートを殺せばよいわけではない
- その思想・恐怖・支配構造を断ち切らなければ、次の闇が生まれる
ダンブルドアは、
“永続的に魔法界を守るには
何が必要か”を理解したのかもしれません。
ダンブルドアの功績②:分霊箱の謎を解いた唯一の存在
ヴォルデモート最大の秘密――
分霊箱の存在にたどり着いたのは
ダンブルドアだけでした。
誰も気づかず、
誰も信じなかったこの仕組みを
- トム・リドルの過去を調べ
- 魔法理論を突き詰め
- 犠牲を払いながら証明
していったのです。
もし分霊箱を知らずに戦っていたら…
いくらヴォルデモートを倒しても、
彼は何度でも蘇っていました。
物語の勝利は、
ダンブルドアがこの真実に辿り着いた瞬間に、
すでに“半分決まっていた”と言っても
過言ではありません。
ダンブルドアの功績③:「自分が悪役になる覚悟」でハリーを導いた
もっとも胸を打つのは、
ダンブルドアの“選択”です。
彼はハリーにすべてを説明しませんでした。
- なぜ危険な運命を背負うのか
- 自分が最終的に犠牲になること
- 死を受け入れなければならないこと
――あえて伝えなかった。
それはなぜ?
もしハリーが「自分は最終的に死ぬ」と
知りながら生きていたら、
彼の人生や心は
壊れてしまったかもしれません。
ダンブルドアは、
「憎まれてもいい。
それでも、彼の未来を守りたい」
という覚悟で、
すべての罪を自分一人が引き受けたのです。
ダンブルドアの功績④:ハリーを「英雄」ではなく「一人の人間」にした
彼が育てたのは、
完璧な救世主ではありません。
- 怖がる弱さ
- 誰かを守りたい優しさ
- 仲間を信じる心
それらを持つ、ただの少年でした。
ダンブルドアは、
ハリーを“兵器”にすることを拒んだのです。
だからこそハリーは、
- 権力を求めず
- 復讐に染まらず
- 仲間を見捨てず
最終的に愛の力でヴォルデモートを
打ち破る存在になれた。
この人間性を育てたことこそ、
ダンブルドア最大の功績だと言えるでしょう。
ダンブルドアは「完璧な聖人」ではない

彼自身も、
- 権力に溺れかけた過去
- 妹を失った後悔
- 自分の弱さへの恐怖
を抱えて生きていました。
だからこそ彼は、
「間違いを知る者だけが、人を正しく導ける」
という立場に立てたのです。
まとめ

ダンブルドア校長の功績は、
剣を振って敵を倒したことではなく、
物語の流れそのものを
“勝利へ設計した”ことでした。
誰にも理解されず、
誤解され、嫌われる役を引き受けてでも、
次の時代の平和を守り抜いた。
それが、
ダンブルドアという人物の本当の姿だったのだと
思います。
