こんにちは。
りんです。
アナ雪を見ていると、
エルサが抱えている“怖れ”はただの性格ではなく、
深い背景から生まれたものだと気づきます。
「どうしてこんなにも自分を責めてしまうの?」
「なぜ、力を隠し続ける道を選んだの?」
その理由を紐解くと、
子育てや日々のコミュニケーションにもつながる
ヒントが見えてきます。
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エルサの“怖れ”はどこから?
幼少期の“事故”が残した傷跡
エルサの怖れの原点は、
幼い頃にアナを傷つけてしまったあの出来事。
大切な妹を守りたい気持ちから生まれたはずの魔法が、
思いもしない結果を招いてしまいました。
「自分は危ない存在なのでは?」
「もう二度と誰にも迷惑をかけてはいけない」
こうした思いは、
子どもにとってはとても大きな衝撃。
“事故のショック”が、
そのまま自己否定に変わってしまった瞬間です。
両親が選んだ“隠す”という解決策
両親に悪意はありませんでした。
ただ、王家として
エルサの力をどう扱えばいいのかわからず、
「とにかく隠してコントロールしよう」という方向に
傾いてしまったのです。
大好きな家族のために我慢し続ける。
その優しさが、
逆にエルサの心を閉ざしていきました。
“魔法=危険”というすり込み
エルサが成長するにつれ、
魔法はコントロールできないどころか、
感情と直結してしまうほど強まっていきます。
怒り、悲しみ、不安、罪悪感…。
そうした感情が大きく動くと、
魔法も暴走する危険性がある。
その体験が積み重なるほどに、
- 「感情そのものが怖い」
- 「自分が怖い」
という状態に。
これは、多くの人が抱える
“自己否定のループ”とも重なります。
アナへ近づきたいのに近づけない“矛盾”
エルサの気持ちで特に胸に刺さるのが、
「本当はアナと一緒にいたい」という想いとの矛盾です。
愛しているのに距離を置く。
守りたいのに近づけない。
この“どちらも本音”だからこそ、
エルサは自分をさらに責めてしまいます。
優しい人ほど、
こうした矛盾を抱えやすいのかもしれません。
城を飛び出したのは“自由”よりも“恐怖の限界”
Let It Go のシーンでは、
解放のイメージが強いですが、
城を飛び出した理由は、
自由を求めたというより
「これ以上誰も傷つけたくない」という
恐怖の限界だったのかもしれません。
- 「ここにいては皆が危ない」
- 「私だけがどこかに行けばいい」
自己犠牲の気持ちが強いエ
ルサらしい選択です。
その優しさが、
作品全体の深さにもつながっています。
怖れから自由になれたのは“理解してくれる人がいたから”
物語の後半で、
エルサが少しずつ自分を認め、
魔法をコントロールできるようになったのは、
アナの存在が大きな転機になっています。
- 「あなたはあなたのままでいい」
- 「怖がらなくていい」
理解してくれる人が1人いるだけで、
人はここまで変われる。
これは、親子関係や人とのつながりにおいて、
とても大切なポイントかもしれません。
まとめ

エルサの怖れは、
「大切な人を傷つけたくない」という
優しさから生まれたものでした。
だからこそ、
私たちも心に響くのだと思います。
- 失敗が怖くなる
- 自分の感情を閉じ込めてしまう
- 本音を言えずに距離を置いてしまう
そんな気持ちは、
誰にでもありますよね。
アナ雪は、
そんな心の動きを優しく照らし、
「そのままのあなたでいい」と
伝えてくれる物語なのかもしれません。






