こんにちは。
りんです。
『リトル・マーメイド』のアリエルは、
好奇心いっぱいで、自由にあこがれる女の子。
小さな頃は、
「海の外の世界に行きたいプリンセス」という
わくわくする物語として見ていましたが、
大人になってあらためて観ると、
アリエルの姿は、
ずっと身近に感じられます。
それはきっと、
彼女の心の揺れが、
私たちの日常ととてもよく似ているから。



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【心理考察】アリエルが教えてくれる「自分の声を大切にする生き方」
アリエルが“外の世界”に憧れた理由
アリエルは、
いつも楽しそうに見える反面、
心の奥ではどこか息苦しさを抱えていました。
父であるトリトン王の厳しさ、
王女として決められた立場、
好きなことを理解してもらえないさみしさ。
「この場所で生きるのが悪いわけじゃない。
でも、ここだけが私の世界じゃない」
そんな思いが、
少しずつアリエルの胸に積もっていきます。
外の世界に惹かれたのは、
冒険へのあこがれだけでなく、
“自分らしく生きられる場所を探していた”から
なのかもしれません。
「声を失う契約」が意味するもの
想いを寄せるエリック王子のそばに行くため、
アリエルは声と引き換えに人間になる契約を結びます。
声は、
気持ちを伝えるための大切な手段。
それを失うことは、
- 本音が言えなくなること
- 自分を伝えられなくなること
- 相手に合わせるしかなくなること
を意味しています。
アリエルは、
誰かに愛されたい一心で、
自分の“声”を置き去りにしてしまった のです。
この姿はどこか、
私たちが日常で感じる
- 「言いたいけど言えない」
- 「空気を壊したくなくて黙る」
そんな瞬間と重なります。
声を失って気づいた気持ち
言葉を持たないまま過ごす日々の中で、
アリエルは次第に苦しさを感じていきます。
想いはあるのに伝えられない。
そばにいても、
本当の自分を見せられない。
「こうして笑っているだけで、
本当に幸せになれるのかな――」
そんな迷いが、
彼女の心に生まれていきます。
ただ相手に合わせるだけでは、
幸せにはなれない。
アリエルは、
沈黙の時間を通してそれに気づいていくのです。
取り戻した「自分の声」
物語の終盤、
アリエルはついに声を取り戻し、
自分の意志で未来を選びます。
それは
- 認められたいから
- 喜ばせたいから
ではなく、
「私は、こう生きたい」
という、
自分の本音に従った選択でした。
声を取り戻したアリエルは、
ようやく
- 想いを伝え
- 自分を表現し
- 誰かと対等に愛し合える
存在になります。
アリエルがくれるメッセージ

アリエルの物語は、
子ども向けのファンタジーでありながら、
大人の心にもそっと届くメッセージを持っています。
それは
「自分の声を後回しにしなくていい」
ということ。
誰かに合わせるのは、
ときには必要です。
でも、
自分の気持ちを飲み込み続けてしまうと、
心は少しずつ疲れてしまいます。
アリエルは教えてくれます。
あなたの声は、
ちゃんと大切にしていいんだよ、と。
まとめ

アリエルの物語は、
「恋のために変身したプリンセスの話」ではなく、
“自分の声を取り戻すまでの成長の物語” です。
迷って、黙って、苦しみながらも、
最後に彼女が選んだのは、
「私は、私の人生を生きる」
という決意。
その姿は、
今をがんばって生きる私たちに、
本当の幸せは
誰かになることじゃなく、
自分のままでいること
だと、
そっと教えてくれているのです。

