こんにちは。
りんです。
誰もが知る童話『赤ずきん』。
幼い頃に聞いたこの物語を、
大人になった今、
改めて読み返してみると、
そこには現代社会にも通じる
深い教訓が隠されていることに気づきます。
今回は、赤ずきんの物語を通じて、
危機管理能力の重要性と、
見た目で判断することの
危険性について考察していきます。



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赤ずきんのあらすじを振り返る
森の向こうに住む
おばあさんのお見舞いに向かう少女、
赤ずきん。
母親から「寄り道をしないように」と
言われていたにもかかわらず、
森で出会ったオオカミの甘い言葉に
乗せられてしまいます。
オオカミは先回りしておばあさんを飲み込み、
その姿に化けて赤ずきんを待ち受けます。
「おばあさん、なんて大きな耳なの」
「お前の声をよく聞くためだよ」。
この有名な問答の後、
赤ずきんもオオカミに飲み込まれてしまうのです。
危機管理能力:警告を無視することの代償
母親の警告を軽視した赤ずきん
物語の冒頭で、
母親は赤ずきんに明確な指示を与えています。
「まっすぐおばあさんの家に行きなさい。
寄り道をしてはいけません」。
しかし赤ずきんは、
オオカミに出会うとこの警告を忘れ、
花を摘むために道を外れてしまいます。
これは現代社会における
危機管理の基本原則に通じます。
リスクが予測される場合、
事前に立てた計画を守ることの重要性を、
この物語は教えているのです。
見知らぬ相手に情報を与える危険性
赤ずきんはオオカミに「どこへ行くの?」と尋ねられた際、
素直におばあさんの家の場所を教えてしまいます。
これは現代のセキュリティ意識の観点から見ると、
重大な過ちです。
見知らぬ人に自分の行き先や
個人情報を安易に教えることは、
SNSの時代においても同様のリスクをはらんでいます。
子どもたちに「知らない人についていかない」と
教える理由が、
ここに凝縮されているのです。
違和感を感じても行動しない危険
おばあさんの家に着いた赤ずきんは、
明らかに違和感を覚えています。
「なんて大きな耳」
「なんて大きな目」。
これらは全て、
目の前にいるのが
本当のおばあさんではないという警告サインでした。
しかし、赤ずきんは疑問を持ちながらも、
決定的な行動を取りません。
直感的な違和感を無視せず、
適切に対処することの重要性を、
この場面は示唆しています。
見た目で判断しないことの重要性
おばあさんの姿に隠された真実
オオカミはおばあさんの服を着て、
ベッドに横たわっていました。
外見だけを見れば、
それはおばあさんのように見えます。
しかし、
その本質は全く異なるものでした。
この教訓は、
現代社会においても極めて重要です。
詐欺師が信頼できる外見を装うこと、
フィッシングメールが本物そっくりに作られること、
肩書きや立場が必ずしもその人の本質を表さないこと。
これらは全て、
見た目で判断することの危険性を示しています。
優しい言葉の裏に潜む悪意
森で出会ったオオカミは、
赤ずきんに対して優しく、
親切に振る舞います。
「花を摘んで、おばあさんを喜ばせてあげたら?」という提案は、
一見すると思いやりのある助言のように聞こえます。
しかし、
その真の目的は赤ずきんを遅らせ、
先回りする時間を稼ぐことでした。
言葉の表面的な優しさに惑わされず、
相手の真意を見抜く洞察力の必要性を、
この場面は教えてくれます。
現代社会への応用:私たちが学ぶべきこと
デジタル時代の危機管理
インターネット上では、
誰もが簡単に別人になりすますことができます。
SNSのプロフィール写真、
丁寧なメッセージ、
もっともらしい肩書き。
これらは全て、
オオカミがおばあさんに化けたのと同じ
「変装」です。
オンラインでの出会いやメッセージのやり取りにおいて、
赤ずきんが示した警戒心の欠如を繰り返さないよう、
私たちは注意深くあるべきです。
子どもたちへの教育的意義
『赤ずきん』は、
子どもたちに以下の重要な教訓を伝えます。
親や保護者の指示には理由があり、
それを守ることが自分を守ることにつながります。
見知らぬ人に個人情報を教えてはいけません。
何かおかしいと感じたら、
その直感を信じて助けを求めることが大切です。
外見や言葉だけで人を判断せず、
行動を観察する必要があります。
ビジネスシーンでの応用
職場においても、
赤ずきんの教訓は有効です。
甘い話には裏がある可能性を疑うこと、
契約書や提案の細部を確認すること、
相手の実績や評判を調査すること。
これらは全て、
見た目や第一印象だけで
判断しないという原則に基づいています。
まとめ

『赤ずきん』は
単なる子ども向けの物語ではありません。
- 危機管理能力の重要性、
- 見た目で判断することの危険性、
- 直感を信じることの大切さなど、
現代を生きる私たちにも通じる
深い教訓が込められています。
この古典的な物語を通じて、
私たちは改めて自分自身の判断力と警戒心を
見直すきっかけを得ることができます。
デジタル化が進み、
人との出会い方が多様化する現代だからこそ、
赤ずきんが学んだ教訓を
心に留めておく必要があるのではないでしょうか。


