こんにちは。
りんです。
ディズニー映画『アラジン』の魅力は、
キャラクターの個性だけでは語りきれません。
この物語の本当の面白さは、
それぞれが抱えている迷い・葛藤・選択を通して、
心がどう変わっていくかが
丁寧に描かれているところにあります。
今回は人物紹介ではなく、
キャラクターたちの“心の成長”だけに注目をして、
物語をもう一歩深く読み解いてみます。



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『アラジン』キャラクター別に読み解く“心の成長”
アラジン|「理想の自分」と「本当の自分」のあいだで
アラジンが悩んでいたのは、
身分の差そのものというより、
「今の自分のままでは、
受け入れてもらえないかもしれない」
という不安でした。
だから彼は、
“王子の姿”を借りて、
本当の自分を隠すことを選びます。
でもその選択は、
安心を与えるどころか、
どんどん心を苦しくしていきます。
最後に彼がたどり着くのは、
誰かに認められるためではなく、
自分自身を認めるために正直になる
という答えです。
ジャスミン|「言われたとおり」から「選ぶ人生」へ
ジャスミンは、
守られているからこそ、
自由から遠ざけられていました。
用意されたルールに従う人生は、
一見安定しているけれど、
その中では“自分の声”が消えてしまいます。
彼女が歩み始めたのは、
誰かに決められた未来ではなく、
自分の心で決める人生
です。
それは反抗ではなく、
「私はここにいる」
「私は選びたい」という
ゆるぎない自己肯定。
ジャスミンの成長は、
自立の物語であると同時に、
「我慢し続けなくていい」
というメッセージでもあります。
ジーニー|「役割のための人生」から「自由な人生」へ
願いを叶える存在として、
ジーニーはずっと
人のために生きることだけを役割として
課されてきました。
でもそれは、
誰かを助けながら、
自分は幸せになれない生き方でもあります。
彼の中にあった本当の願いは、
自分の人生を生きたい
という、ごくシンプルな思い。
自由を得た瞬間、
ジーニーの笑顔がこれまでとは少し変わるのは、
“使命”から解放され、
“ひとりの存在”として認められたから
なのかもしれません。
ジャファー|「力にすがる心」の行き着く先
ジャファーが求めたのは、
力で人を支配することでした。
でもその背景には、
不安や孤独を、力で埋めようとする心
があります。
思い通りにならない現実から目をそらすほど、
彼はより強い力を求め、
最終的に選んだのは
自分自身を縛る永遠でした。
ジャファーの結末は、
「力を持っても、
心が自由でなければ幸せにはなれない」
という、
物語の裏側のメッセージを際立たせています。
『アラジン』が描くのは「生き方の選択」

キャラクターたちは皆、
それぞれの形で
「どう生きるか」
を選んでいきます。
- 偽りの自分で生き続けるか、それとも正直になるか
- 言われた人生を歩むか、それとも選び直すか
- 役割に縛られるか、自分の幸せを許すか
- 力にすがるか、心の弱さと向き合うか
こうした問いは、
そのまま私たちの人生にも重なります。
まとめ

大人になって見返すと、
- 「頑張りすぎていないかな」
- 「誰かの期待ばかり背負っていないかな」
そんなふうに、
自分の生き方をふと見つめ直したくなる作品でも
あるかもしれません。
少し立ち止まりたくなったときこそ、
この物語を思い出してみてください。


