こんにちは。
りんです。
子どもと一緒に観ているはずなのに、
なぜか大人の方が胸をぎゅっとつかまれる作品があります。
ディズニー映画『ズートピア』も、まさにそんな1本。
「がんばっているのに、思うようにいかない時」
「まわりからの目に、なんとなく疲れてしまう時」
この映画は、そんな私たちにそっと寄り添いながら、
“あきらめずに進むことの大切さ”と
“本当の意味で人を理解すること”を教えてくれます。



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小さなウサギの大きな夢

主人公のジュディは、地元では珍しい警察官を夢見るウサギ。
- 体が小さいから
- 草食動物だから
- 前例がないから
そんな理由で、
周囲から何度も「無理だ」と言われます。
それでも彼女は、
夢を手放さず、努力を続け、
ついに警察官になる道を切り開きました。
現実は甘くなく、
憧れていた仕事は雑用ばかり。
思い描いていた活躍は、なかなか巡ってきません。
それでもジュディは腐らず、
「誰かの役に立ちたい」という初心を忘れずに走り続けます。
その姿は、
思うように成果が出なくても踏ん張っている私たち大人や、
自信をなくしがちな子どもたちの姿と重なります。
キツネのニックが抱えてきた“あきらめ”

一方で、相棒となるキツネのニックは、
どこかひねくれて、ずる賢く見えるキャラクター。
けれど、彼がそうなった背景には、
子どもの頃に受けた差別や偏見がありました。
「どうせキツネなんて信用されない」
そう思い込むことで、
期待するのを、夢を見るのを、
自分からあきらめてしまったニック。
彼の姿は、
傷つかないために
心にフタをしてしまった“大人の姿”そのものです。
ジュディと出会い、
本気で向き合ってもらうことで、
ニックは少しずつ自分を信じる力を取り戻していきます。
本当の「多様性」ってなんだろう

『ズートピア』が描いているのは、
「いろんな種類の動物が仲よく暮らす街」という、
一見とてもカラフルで理想的な社会。
けれど、物語が進むにつれて見えてくるのは、
- 無意識の偏見
- 「○○だからこう」という決めつけ
- 不安や恐れが生む分断
といった、現実そのままの問題です。
ジュディ自身も、
知らず知らずのうちに偏見を口にしてしまい、
ニックを傷つけてしまう場面があります。
「正しいつもりでいたのに、
実は相手を決めつけていた」
その気づきこそが、
本当の“多様性を認める一歩”なのだと
この作品は教えてくれます。
子どもと観るからこそ、深く響く

『ズートピア』は、
アクションもユーモアもたっぷりで、
小さな子どもでも楽しく観られる作品です。
でも同時に、
努力がすぐ結果につながらなくても、進み続けていいこと
人を見た目や先入観で判断しないこと
あきらめずに誰かと信じ合う大切さ
といった、大人になってからこそ心に沁みるテーマが、
静かに込められています。
まとめ

『ズートピア』は、
- 小さくても夢を追い続けること
- 傷ついた心にも、もう一度信じる力が戻ること
- 多様性は「理解しようとする姿勢」から生まれること
をやさしく、でも力強く伝えてくれる作品です。
子育てに、仕事に、日々の暮らしに、
少し疲れたとき。
この映画はきっと、
「もう少し、がんばってみようかな」
そんな前向きな気持ちを、
そっと灯してくれるはずです。

