こんにちは。
りんです。
『ハウルの動く城』は、
壮大なファンタジーでありながら、
どこかとても身近な気持ちに
寄り添ってくれる作品です。
魔法や戦争が描かれているのに、
物語の中心にあるのは
「自分をどう受け止めるか」
「誰かとどう生きるか」という、
ごく静かなテーマです。



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呪いによって変わるソフィーの心

主人公のソフィーは、
ある日突然、
魔女の呪いによって
おばあさんの姿に変えられてしまいます。
けれど不思議なことに、
外見が変わってからのソフィーは、
少しずつ自分の気持ちを大切にするようになります。
年を取った姿になったことで、
周囲の目を気にせず、
思ったことを素直に口にできるようになるソフィー。
その姿は、「自信がない」
「どうせ自分なんて」と
思い込んでしまう私たちの心と、
どこか重なります。
完璧に見えて、実は弱いハウル

美しくて才能あふれる魔法使いのハウルは、
一見するととても華やかな存在です。
けれど実際は、傷つくことを恐れ、
逃げることで自分を守っている、
とても繊細な人物でもあります。
そんなハウルが少しずつ変わっていくのは、
ソフィーのまっすぐな言葉と行動があったから。
取り繕わず、
相手をそのまま受け入れるソフィーの姿勢が、
ハウルの心をゆっくりほどいていきます。
動く城が象徴する「居場所」

ガタガタで不格好な動く城は、
決して立派とは言えません。
でもそこには、
火の悪魔カルシファーがいて、
日常があり、
安心できる空気が流れています。
完璧じゃなくてもいい。
うまくいかない部分があっても、
「ここにいていい」と思える場所がある。
動く城は、
そんな心の居場所を象徴しているように感じられます。
まとめ

『ハウルの動く城』は、
外見や立場が変わっても、
自分の価値は変わらないことを教えてくれる物語です。
弱さや迷いを抱えたままでも、
人は誰かと支え合いながら前に進める。
見終わったあと、
少しだけ自分にやさしくなれる作品です。


